■ プラットホームって
  なあに?
































































































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最近プラットホームの共有化と言うのが雑誌で話題になっておりますが実際
どいうことなのか?と言うのは良く分かりません。
と言う事で詳しい方に説明してもらおうと言う事で、工業大学及び設計者に
聞いてみようと言うことになりまして、コメントをいただきました・

変に私のコメントよりも新潟工業短期大学の吉川寿夫先生からいただいた
定義についてそのまま掲載します。

「車のプラットフォームの定義について」
ボディ以外の走行メカニズムを示す総称で、車両の下部構造のことを言います。
昔の自動車技術の初期の時代では、「シャシ」とか「車台枠」とも言っていました
が、現在では、具体的には、「ステアリング、サスペンション、ドライブトレーン
およびこれを取り付けるフロア構造などのユニット・システム」を指します。
エンジンは通常は含めませんが、走行性能が決まると、自動的にエンジンの大きさや
型式が決まってしまうので、実際はエンジン系列もセットで考えます。つまり、例えば、
”トヨタ○△プラットフォームは1Gエンジン系列」とか、「日産A型プラットフォーム
は、ZエンジンとCAエンジン系列の2系列を含む」とかになります。
最近、良くマスコミでも注目されている理由は、二つあります。

(1)プラットフォームで基本性能が決まってしまうので、その企業の商品戦略
の方針を明示することになる。

(2)プラットフォームの開発には莫大な費用がかかるので、どのようなプラット
フォームを開発するかは、経営戦略および商品のコスト競争力に直結する重要な方針
決定の条件になる。

当然、一つのプラットフォームを使用して、沢山の車種と販売台
数を確保して、減価償却を多くした方が市場競争で有利になるわけです。このため、
海外の生産拠点もフルに活用しながら、同じプラットフォームで生産する台数を増や
そうとする訳です

更には、プラットフォームの共通化を目的として、企業間の提携とか時には合併という
話にもつながります。そういう意味では、現在は(2)の理由の方が、主な、いや、唯
一の理由になっています。最近では、日産がルノーと提携して、マーチなどの小型車
のプラットフォームをルノーと共通にして、大変な経済効果を生み出したというのが、
業界の話題になっています。

ここからは私のコメント
プラットホームの共有化と言われると着せ替え人形してるんじゃない?
という疑問もある方もいると思いますが、根幹部分の共有でそれ以外は一から作り直
している場合がほとんどです。プラットホームを共有化するのは、コストダウンを図
るのが主眼ではありますが、多様化する日本のマーケット及び国際マーケットに対応
する術でもあります。
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